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中国の長距離列車について

私的中国鉄道紀行(仮) 準備編②。

飛行機のチケットがいい感じで取れたので、次は国内での移動に関するチケットを手配します。

中国鉄道大紀行

  昔、NHK-BSで関口知宏(サンデーモーニングの司会でお馴染み関口宏さんの息子。一応タレントらしいのだが、こういった鉄旅シリーズ以外で見たことはない。しかも最近NHK-BSの鉄旅はずっと 古原靖久という俳優の独壇場なので、もはや出番はないのかも💦)の“中国鉄道大紀行”というシリーズモノがあって、チベット自治区のラサからウイグル自治区のカシュガルまで一筆書きで中国全土を旅するという、それはそれは壮大な旅番組なのですが、その距離なんと!36000㎞!!(因みに日本は海岸線の道路を一周しても12000㎞らしい)

未だにダイジェスト版を再放映するほど人気があり、北京オリンピック前のまだ開発が始まったばかりの中国の元風景が垣間見れる私の大好きな番組があります。

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画像は、https://blogs.yahoo.co.jp/yoshiitem1008様より引用

 

 それには遠く足元にも及びませんが、いつか自分も長い距離を乗ってみたいなあと思っていたのです。

 実は長距離列車については、数年前に平遥から太原のルートで乗車したことがありーこの時は軟臥をリクエストしたにもかかわらず取れなくて、硬臥(三段ベッド)だったー、初“硬臥”に驚いただけでなく、確か太原が終点の電車でもう電車の床がゴミまみれ、トイレもコワい位汚くて(;゚Д゚)できればちょっと長距離は敬遠したいというスタンスでした。

 しかし、前回の旅(ウイグル自治区)では、予算の関係だったり日数がたっぷりあることから、国内の移動で何度も中国鉄道様のお世話になりました。その際、自分的に前代未聞の大失敗もあったり(笑)、

www.anywhereigo.net

初の車中泊ありで、

www.anywhereigo.net

とても快適に過ごすことが出来たので、いつか鉄道を絡めて、というか鉄旅メインの旅をしたいな~などと思っていたのです。

中国は長距離列車が多い

 さて、航空券を考えるのと並行して、鉄道のルートを考えてます。

ふと、中国って広大だから、シベリア鉄道は別としてかなり長い路線も多いわけで、確かに過去の旅先でも電車の行き先を見て“あ~こんなはるばる遠くからの電車もあるのだな”等と得心しましたし、そんな中でもなにか良さげな路線はないものか?とネットでググってみたところ、ウィキペディア英語版でこんな記事がありました。

en.wikipedia.org

 この記事によると、

  1. モスクワから平壌       10267キロ
  2. モスクワからウラジオストク   9289キロ
  3. モスクワから北京(満洲里経由) 8984キロ
  4. モスクワから北京(ウランバートル経由)
  5. モスクワからトンモト
  6. カシュガルから江西省の鷹潭   5166キロ
  7. 広州からラサ
  8. 杭州からアクス、、、、などなど

 

1位から5位までは、オペレーションが北朝鮮と中国の路線が二つあるけれど、ほとんどシベリア鉄道。さすがおそロシア(;'∀')

そのあと6位から16位まではすべて中国国鉄。

 

 前から個人的に前から気になっていた路線が有ったので、今回それに乗るのも、目的のひとつにしたいと思いました。

それは、

南のはての海南省の三亜から、

ロシア国境の町、哈爾浜まで行く   という電車に乗ること。

しかし、この路線は既に廃止になっており😢、現在運行しているのは、

・中国の南端にあるリゾート地 三亜から昔満州帝国の首都があった町 長春 まで。

もしくは、

・海南島の北の玄関口 海口~中国北端、ロシア国境に近い哈爾浜 まで

いずれも南北に長い路線となります。

つまり、中国を南から北へ大縦断したいと思います。

というか、この路線を軸に移動を考えたいと思います。

ただ、52時間の長きにわたり、ただ乗っているだけではつまらないので、この路線の合間でちょっとルートを外れたりしてみようと思っています。

なぜ海南島からスタートするのか

 ここで、中国の地理に詳しい方は“おや?”と思うかもしれません。というのも、この海南島というところは、中国大陸から瓊州海峡を隔てること約30㎞、つまり名の通り本当に離島(とはいえ大きな島ですが)であり、海峡には現在橋は架かっておりません。海底にトンネルもありません。この海峡の交通手段は、船舶だけになります。

 にもかかわらず、なぜこの長い路線が海南島から出発するのか?また、どうやって

大陸へ行けるのか?

そう、答えは

電車ごと船に乗って行く

 つまり、鉄道連絡船という形を取ります。

鉄道連絡船(てつどうれんらくせん)は、鉄道輸送において、本土・離島連絡など海洋湖沼などの水面によって隔絶され鉄道軌道を設置することが困難である場合に、両端を連絡する目的で当該水面上に設けられた航路に就航するである。当該航路自体をさすこともある。 Wikipediaより引用 

昔、青森と函館を結んでいた青函連絡船が、このタイプ。津軽海峡を渡るに際して乗客は一旦電車を降りて船に乗ります。しかし、乗客が一旦乗り換えるのではなくて、なんと電車ごと船に乗るというユニークな路線がここにはあるのです。

車両航送とは鉄道連絡船において航路を挟んだ鉄道同士の輸送を円滑に行うために鉄道車両ごと連絡船を使用して運搬する方法のことである。このためには、船体(甲板)に軌道を有した船を使用し、また岸壁では船に接岸する際に軌道を連絡させるように「角折れ」に対応した特殊な桟橋を使用するなど、高度な技術を持つ必要がある。

しかし、鉄道車両ごと乗客・貨物の移動が可能であることから、貨物については積み込み作業の効率化に繋がり、旅客の場合、列車と船の乗り換えや手荷物の移動などの手間が省ける。鉄道車両の航送を行う船舶のことを車両渡船と呼び、車両渡船のうち、旅客設備のあるものは客載車両渡船と呼ぶ。また、客載車両渡船のうち、車両航送よりも旅客輸送に重点をおいたものを車載客船と呼ぶ。 Wikipediaより引用

 こんな感じで船にのったまま乗るらしい(笑)

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引用 https://money.163.com/
 

 因みに、世界中にいくつかこのタイプの車両渡船は存在しておりまして、イタリアシチリア島のものなどが有名です。

また、今回のこの路線についてですが、中国って近年公共事業が間断なくおこなわれていまして、去年香港~マカオが陸路つながった(港珠澳大橋)ようにいずれはこの海峡も橋を架ける予定(計画だと2020年に完成)なのです。となると、もうこの路線は廃止になるのでその前に乗ってみようと思っていました。※潮流が早く、地盤に高低差があるからなかなか工事は進まないらしいですが、、

というわけで、今回の旅行では、最低限この海峡は鉄道を利用したいと思います。