この日、図らずも大冒険をしてきた。
パルマホステル palma hostel
サンルイスの旧市街は3泊しました。
うち、2泊はここパルマホステル。
街歩きに便利な旧市街にあって、値段が高くなくて、旧市街らしい趣深い古い建物、という条件で探した。
レンソイスのトニーさん的にもここはオススメの宿とのこと。
6月下旬で南半球はこれから冬なのだが
ここは赤道にほど近く、とにかく暑い。海沿いだからか湿度も高いし。日本の東京の真夏と近いかも。
海風が吹いているわけでもなく。
でも屋内に入ればエアコン無くてもなんとかしのげる。
レセプションから中庭を見る
レセプションから道路側を見る。
yes!なかなか古くて趣があっていい感じです。
実はこの辺スーパーがなくて、ホステルで缶ビールなど売っているのだが、もともと国産のビールが高くないことは知っている。つまり強気の価格設定。冷蔵庫もあることだし、絶対にここでは買うまい。
お部屋の中。無駄にベッドがキングサイズ。
もちろんエアコン、冷蔵庫付き。
いやーブラジル在住の人にも事前にホテル選びで相談したのだが、日本みたいにエアコンありきで生活している人は絶対エアコン付きにした方がいいと釘を刺されたが、本当にそう思っている。
一応ハンモックなどあるけれど端っこの部屋でもなければ他の客の迷惑になりそうです。しかも暑くてムリ
このように廊下でくつろげるようなスペースがたくさんあるのだが、
暑くて誰もいない。
そして、朝食
口コミで評判良くて、現地払いで一食750円とのことでチェックインの時2食分支払う。
前泊まった2か所よりワンランク上の品ぞろえ
話には聞いていたが、本当に朝からカステラとか甘い菓子パンの類いが多い(笑)
レストランの雰囲気も良い。
フルーツも豊富
真ん中はキャッサバをゆでたの
右はブラジル朝食あるあるなんだけど、ソーセージをケチャップで煮てあるやつ
パティオもおしゃれ
こういったクラシックホテルって便利さはないけどとても落ち着く
調度品もこのように凝っていて、古い建物好きには絶対おすすめです。
サンルイスでやること、見るべきところ
私はわりと計画ありきな方で、今回も事前に行くべき観光地を調べたが、
旧市街で絶対に行きたいと思ったアルトゥール アゼベド劇場に関しては、観光目的で公開されていなくて、唯一ポルトガル語でツアーあるようなのですが、HP見ても予約の取り方がイマイチわからないしポルトガル語だと全くわからないからなーというのがあって諦める。他の人の古いブログだと行ってきました~という情報もあるので、悲しいことにおそらくコロナ以降状況が変わったんだと思います。
また、実はここサンルイスは最終日まるっと一日滞在(深夜バスで次の街へ行く)なので、細々した旧市街は最終日に回ることに至った。
一介の旅行者にとって見るべきはこの旧市街に凝縮されているようなので、よほど思い入れがなければやはり一日もあれば見て回れそうです。
他にビーチも有名ですが、一人で敢えてビーチもね(笑)
それでどこかちょっとしたツアーに乗っかりたいところだが、
頼みの綱のわりと外国人向けに現地ツアー手広くやっている会社(欧州の会社)のHPでもここサンルイスに関しては催行しているツアーはなし。ガーーン
サンルイスはそもそもリオやサンパウロ、イグアス、マナウスなどでさえ情報がいっぱいあるかというとそうでもなく、更に日本人にとってはあんまり知られていない町なので(レンソイスへのゲートシティとしてくらいしか)情報といえばトリップアドバイザーか古い人のブログかという状況。
なのでほぼ行き当たりばったりでアウカンタラへ行くことにした。
アウカンタラへ行くことにした
アウカンタラですが、この辺にあります。
サンルイスから船で行きますが島ではありません。
陸地を迂回して行くと車で4時間くらいかかるらしいです
ブラジル在住の人の意見で、
アウカンタラというブラジルの原風景を留める街がなかなかいいですよーというのがあったから
ネットで調べてみても、日本語での書き込みがほとんど無いのでこれはこれで一興。なんとなくそそる。
しかも、親しくなった日系の人などに聞いてもブラジル国内的にも誰もここを知らない。行くとなれば日本人未踏ではないがかなりレアな体験らしい。
そこがどのように素晴らしいのかよくわからないが、行こうと思えば頑張って日帰りで行けそうなので、思いつきでいってみることにした。
行き方(船で行く)を調べてみたが、Rome to rio(世界中公共交通機関調べれるサイト)でもヒットせず。なのでポルトガル語のキーワードで検索したら行ってきたというブログが散見され、
それによると
アルカンタラはマラニョン州に位置する人口 2 万人強の小さな都市で、州都サン ルイスに非常に近いですが、両自治体はサン マルコス湾によってのみ隔てられており、距離は約 30 キロメートルです。一方の側からもう一方の側に移動するには、約 1 時間 30 分のナビゲーションが必要です。
アルカンタラは距離が短いため、サン ルイスへの旅行中に日帰りで訪れることができます。実は、一人でも行くことができます。
ただし、この日帰りツアーは、横断ボートが午前中に出発する時間にのみ参加できることに注意してください。航行は満潮に左右されるため、ボートの出発時間が午後になる場合や、出発しない場合があります。
とのこと。出典:Dicas e roteiros de viagem pela América Latina から日本語訳
翻訳したモノだし、自分は船に詳しくないので謎過ぎる。
当日朝までグダグダ迷うが、ほかに行くところもないのでまぁとにかく行ってみることにする。
アウカンタラ旅行記 one day trip to Alcântara
朝のサンルイス。
ちょっとだらだらしていたけれど、船着き場まで行ってみることにする。
で、これは船着き場からの旧市街。船着き場はホステルから徒歩5分くらい。
毎日朝から30℃位。真夏の東京ほっつき歩くような感じ。
旧市街にいる分にはきっと暑くてホステルに逃げ帰りそうだから
やはりここは意を決して出かけるべき
と、出かけるも既に9時過ぎ。
この時点でわかっていること
・船の出発時刻は潮の満干による
・時間は前日までに船着き場に張り出されている
・天候によっては欠航
・出発時刻をネットで調べる→不可
( what's App.なら直接電話をかけて調べれるらしいですがポルトガル語わからないのでムリ)
船着き場はいくつかの会社のチケットブースがあって有人だったりクローズだったり。開いてるブースで英語で話しかけても無視。
でもほんとにネット情報の通り船の時間が貼りだされていた!!
しかしせっかくここまで来たので、怯まずその辺の人に話しかける。
と、たまたま同じホステルに泊まっていたカップルがいて、変なアジア人のオバサンを覚えていてくれてたらしく、
“ここでまってればよい、これから船がでるところ”と教えてくれる。ラッキー!
しかし、彼らは既にチケット持ってて、彼らがチケットを買ったブース既に閉まっている。
目の前に船はあるのに乗れないのかよ?てなって困っていると、
船会社の事務方ではなく実際運航にかかわってそらくファイナルコールをしているところ。
多分これは空きがあれば直接払えということかな?と思って、
私 “アウカンタラ、アウカンタラ!!”と。
船頭さんは無言でうんうん、と。
同じホステルのカップル既に船に乗り込んでいないけど、どうやらここで待ってて良さそう。
すると、まだ空きがあって私以外に二人乗るということで締め切り。
言葉が分からなくても、なんとか無事乗れることになった。
やっぱり旅先では図々しいくらいで正解。
運賃は片道20レアル。船頭さんに往復分40レアルを現金で支払う。
これから船に乗るところ。
しかし、実際乗るのは眼の前の船ではなくて、その奥につけてあるボートという。
この船の端から乗り込む(この高低差に注目!)船頭さん以外もう一人乗組員がいて、乗船するのを手伝ってくれる。なかなか足元危ない。足の悪い人とか無理な感じ。
船が小さいだけにすごい揺れる。
酔い止め飲んできて正解。
往路はまだいいほうで復路に至っては両端は水がかかるほど、手ブレがひどくて写真上手く撮れないほど揺れがひどい。
船内でずっとノリの良い音楽が流れていて、そういうもんなのだと思ったら、
なんと隣の席に座っていた男性が自分のCDプレイヤーでかけていたものらしい👀
この男性。
ほんとにラテンの町。旅の間中、こういう人ほかにも見た、特に北部。
潮位の関係かなにかで桟橋が異常に長い
どこをどう行ったらいいのかわからないので、ほかの人が歩く方向についていく。
船着き場周囲は二軒昼間だけ営業しているレストラン、ほかに売店のようなスタンドで軽食を売っている。
おっと!帰りの時間も先ほどの船頭さんに確認する。
船着き場前の通りがこのように坂になっている。
ほとんど車も走っていない。
バヘイリーニャスもそうだったが、田舎は本当に安全な印象。
誰もいないので、フツーにスマホ片手に歩いても恐ろしい感じがしない。
南国の花々が咲き乱れる。
なんかサンルイスに輪をかけて暑いと思ったら、ここはサンルイスより2~3℃気温が高いらしい。体感気温37℃とか、、
しかし周囲の民家を見てもこの辺はエアコンのある家がない。ケータイの電波も船着き場はいいけれど丘を登りきったところの中心地は途切れ途切れでしか入らない。この街だけ電気代高いということもないだろうから多分電力の供給網が貧弱と思われる。
廃墟。
サンルイスの旧市街は廃墟っぽい建物に人が住んでいる、という感じだったが、
ここはなんていうか町中に廃墟が7:3くらいの割合で違和感なく点在する。という感じ。
昼時だし暑いので、数十人の観光客以外歩いている人はいない。
この町の真ん中に位置する、サン マティアス マトリス広場
1600年代にポルトガル人によって設立され、以来、植民地、戦闘、経済拡大などの千年にわたる変遷と千年の歴史を経てきたが、遠くアフリカから来た奴隷に対する搾取や抑圧などの残酷なエピソードもあった。アルカンタラには 2 つの主要な歴史的時代がありました。一緒に発見しましょう!
最初のものは植民地時代 (17 世紀から 18 世紀) に遡ります。当時、ブラジルはポルトガルの植民地であり、マラニャンセの貴族は特権的な居住地としてそこを選びました。そして、街のほとんどの建物や記念碑の歴史はまさにこの歴史的瞬間に遡ります。
すでに述べたように、これらの多くは広範囲にわたって放棄された状態にあり、訪問者の目には単なる廃墟のように見えるかもしれません。アルカンタラの「歴史的中心部」はペロウリーニョとノッサ セニョーラ ド カルモ教会で構成されており、これらは島の主な 2 つの文化、黒人奴隷の文化と植民地主義者の文化を表しています。
ペロウリーニョは今も見ることができ、港から簡単にアクセスできる市の中央広場に立っており、まだ完全に草が茂っているという特異性と、マトリス・デ・サン遺跡の特権的な場所であることが容易に認識できます。マティアス教会(1948年建設)。
ここ広場の中心にあるペロウリーニョ柱は、規則を破ったために公開の罰を受けて殺害される奴隷が縛り付けられていた高さ 3 メートルの花崗岩の柱です。現在、この柱には平和の象徴である緑色の旗が掲げられています。CulturalHeritageOnline: Alcântara から引用し翻訳
ただの坂道も絵になる。
町中になぜかここだけ人だかりできている食堂があった。
あとでgoogle mapで確認したらもともと無料の給食施設?とのこと。
学生が多い。
あまりの暑さにふらふらになりながら船着き場へ戻る。
定刻通り出航するべく汽笛を鳴らすも、ギリギリ走ってくる人とか微妙に待ってて
15分遅れ位に出航した。
ボートの船室。ウォーターサーバーもある。病人とか寝れるようになっている。しかし風が入らないので暑い。
しかし揺れがすごい。はじめ端っこに座っていた人も波をもろにかぶりまくりで
席を移動するほど(笑)
転覆するのでは?という恐怖があって、船酔いどころでない。
到着。
なんでそんなことになるのかわからないけれど、
余計なことしてくれちゃって(# ゚Д゚)出発地と、違う新市街の海岸で降ろされる。
バスもあるにはあるが、系統わからないしエアコンもなく大概は、めちゃくちゃ混んでいるのでUberで帰る。
早くシャワー浴びたい。
もしもここまで読んでアウカンタラに興味を持たれたなら、こちらのブログに見どころなど詳しく記載されているのでgoogle翻訳で訳して読まれると良いと思います。
一つ帰国して調べてわかったんですが、観光開発したくてもなにやら
付近にロケット発射施設があるらしく、
その機密保持のためにもあんまり開発したり人の手を加えることができないのかな?
サンルイスのような大都市の近くでありながら、全く手垢にまみれていないアウカンタラでした。