クチャ三日目。昨日回り切れなかった観光スポットに行きます。
天山神秘大峡谷に行きたい!
この日はこの旅で初めてと言って良い位寝坊(とは言え時間がもったいないので8時半には起きた)しており、ゆっくり午後近場を回ってもいいけど、それだと時間がもったいないので意を決して(というと大げさですが)ホテルにある旅行会社に相談することにしました。まぁその前に朝ごはん。また麺を喜んで食べます。
麺は蘭州麺のお店のように手打ちではないので(もっとちゃんとしたホテルだとちゃんとその場で打っているが)ビミョーですが、まぁ美味しい。
私が泊った三星楼から一旦朝食会場へは外へ出るのですが、こんなちょっとした子供向けの娯楽施設の中を通って行きます。
これがプール。時期的に休業中ですが。
これが、旅行会社。高い方の建物にあります。
昨日のルートについて、おととい日本語が話せる現地の旅行会社の人と行先の希望について話した際に、天山神秘大峡谷について言及したところ、“そこは遠すぎるから同日では行けないよ”と言われていました。そこへタクシーチャーターを依頼しようと思うのですが、平日日中であるにもかかわらず、閉店しているという、、、、
それで困って服務員に相談したところ、どこかへ電話をかけてくれて、また例によって一昨日の日本語が話せる現地の旅行会社の人だった(笑)この人曰く、“自分はこの町で唯一日本語が話せる人間”なのだと。
で、窮状を話したところ、今これからチャーターするんなら(いちいち自分を介するより)自分でタクシーを拾って交渉した方が多分安いだろうと。なんていうか、金もうけ一辺倒ではないのね(笑)まぁ確かに私は偶々現地の電話を持っているから何かと連絡に困らなくていいけれど、そうでもないとやり取りも面倒だしダイレクトに流しのタクシー拾って交渉する方時短にもなるし楽かもしれません。
タクシーを拾う
因みに、ここへの自力での行き方として実は路線バスもあるらしい(2014年に行った人の情報)のですが、フロントで服務員に聞いても“没有(無い)という意味”と即答されました。それでも粘って聞いたのですが、鼻で笑うみたいな。そして日本語話せる人に丸投げみたいな。中国の特徴としてたとえ5星であっても服務員は知らないことは知らないのです。余程しっかりしたコンシェルジュがいるホテルでもなければ、特に調べてくれることもありません。めんどくさいのは嫌なんですね~日本とはサービスの概念が違うんですね~というわけでこの町でかなり観光に費用がかさんでいますがタクシーを拾いたいと思います。
一般的に流しのタクシーって、世界中どこへ行ってもぼったくる印象があって、なるべくなら乗りたくない感じがします。特にここ中国ではその懸念が深まる(去年嘉峪関で貸し切りで予約したのに他の人民と混載でちょっとしたハプニングが有ったりしたので(-_-;))、どうかと思いましたが、峡谷に行きたい気持ちが勝っています(笑)
ホテルの前でまずはタクシーを拾います。そして翻訳アプリで、“天山神秘大峡谷”へ行きたいんですがいくらですか?と価格交渉しました。そしたら300元で良いとの返答。確か旅行会社の人の話だと、チャーターで400元って言っていたのでやはりあまり人の手を介さない分お得なようです。
交渉成立。この時フツ―のタクシーだったのですが、ではということで運転手さんの家でタクシーから自家用車に乗り換えます。さっきまでのおんぼろタクシーとは違い、車内は超キレイでした。
運転手さんの家の近く。別に町中なのですが、ちょっと通りから中に入るとこんな感じで戸建ての住宅や団地が建っています。
東洋のグランドキャニオン、The Mystic Grand Canyon of the Tianshan
町を出て郊外へ向かい、はじめはこういった岩肌というか山肌。
段々とこんな赤い山肌に変わってきます。本当に目を瞠るようです。
見事に赤い
全く着色など加工していません笑 光の加減などで微妙に色彩が変化しますね。
市内から車を飛ばして二時間弱で到着。
天山神秘大峡谷は、クチャ県北70キロ天山山脈に位置し、ウイグル語でケズリア、赤い山という意味です。現在、中国AAクラスの観光地になります。
全長約5キロ、広いところは53メートル、狭いところは僅か40センチの幅しかありません。現在落石のため約半分の地点までしか行くことが出来ません。入場料は40元。運転手さんと2時間後に戻ってきますと約束し、加えてお昼代として15元手渡したら、超ラッキーという風な顔をしていました。つまり昨日の運転手は外国人だと思って料金に含めましたが、本来はそうじゃないってことですね(;^_^A
本当に“紅い山”です。しかも巨大。
足元はこういった砂利道で結構歩きにくい
またまたドローンで撮影する人民
インスタに投稿するんだか(笑)写真を撮るために、こういった高所へ登るのを全く躊躇しない人民。
寒いのよね~昨日に引き続き天気が良ければなぁというったところ。
こういった谷の一本道を進みます。私は行ったことないですっが、行ってきた人の話だとヨルダンのペトラ遺跡に雰囲気が似ているらしい。
ポージングをする人民
green dragon playing with pearl 岩肌を貫く一筋の流れが緑色に光り、それが龍で、その上方に岩が浸食されて丸い形をしててそれが真珠なのだと。すごいなぁ~
これも、修復はされているものの、奇岩です。
やはり日本とは全く気候風土が違うので珍しい景色がいっぱい
一応立ち入り禁止なんですが、フツ―に上がって写真撮る人民もいます。
これは峡谷内唯一のトイレ。他になにか飲み物を提供する休憩所みたいなのもありますが、そこは多分オンシーズンのみ営業と思われ。
ここが一番狭い道。人一人しか通れない。
これから先行けないあたりで遅いお昼ご飯。買っておいたヨーグルトと朝食のゆで卵とパン。ヨーグルトは割とフツ―だった。西寧で食べたのほど濃厚でもない。
大体この地図の一帆風順のあたりで落石のためそれ以上先に行けなくなっている。
どうして同年代の人民は、こうも派手な色彩の服を好むのか(笑)
いやぁ~予想以上に素晴らしい。ここへの費用はすべて含めて6000円弱でしたが、この旅での目的のベスト5位に入っていたところであって、来てよかった、本当に個人的にアリでした。日本人にはあまり人気がないところらしいんですが千年仏のような仏教の知識(事前学習)がなくても来れるので、本当におススメです。