大移動の一日。多分この旅で一番役に立つ話
前回のまとめ
・中国国内の地図はやはり我々がいつも使うマップではなく百度地図が確実。とにかく駅は町からはかなり遠い。
・よく他の人のブログに写真が出ている霍爾果斯口岸は今は運用していない
・国境の免税店は黒山の人だかりだった
そして、今回のまとめ。詳細はこの記事参照
・国境越えのバスはどうやら人がいっぱいにならないと出発しないらしい。
・この国境は国際バスか国際電車じゃないと通れない(例外除く)。
・ホルゴス(カザフ側国境の町)からアルマトイのシェアタクシーはわりとどうにでもなる。
国境のバスはこんな感じ
あぁやっと本来の目的地へ到着。この時、既に時間は12時過ぎ。
情報のなさや、ネットでのなんとなくの雰囲気から国境越えに丸一日は覚悟してましたが、やっとここまでたどり着くことができた!というのが感想です(笑)
バスのチケットは、お金とパスポートさえ出せば簡単に買えました。
70元。安い。
バスは正直おんぼろです。しかもこの日、日中太陽が出ているとちょっとは暖かいけど、正直寒いにもかかわらずエアコンとかありません💦
バスターミナル。ターミナルとはいえ、他にバスはないのですが、、、
私が到着した時点で乗客は5~6人だけ。13時近くになってもさっぱり出発する気配がないので、他のカザフ人に聞いたら、“北京時間の14時に出る”とのこと。まぁ徐々に人が集まってくるのでこれに乗ってて間違いはなさそうですが、待っている間もエンジン切っているから寒くてしょうがないし時間がもったいないので早く出発してほしい気分です。
しかもおなかが減ってきました。かといってカザフ人の話が地本当かどうかもわからないので、迂闊に何かを買いに行くのも憚られます。
と、その時初日成都空港でお菓子をもらったのを思い出しました。空腹に食べたお菓子の何と美味しいこと!
あー普段なら小馬鹿にして食べようと思わないお菓子がこれほど美味しいとは!
14:20分。やっとバスは出発しました。誰かほかの人のブログでも書いてあったんですが、このバスはどうやらちゃんとした時間にでるのではなさそうです。ちょっと前までずっと7割くらいの乗車率でしたが、14時ちょい前に続々と乗ってきて、14:15に満員になった時点で出発の運びとなりました。
バスの車内。満員です。乗客は3割中国人、7割カザフ人。外国人は私ともう一人だけ。だからなんとなく珍しがられる。
無事に、午前中人民警官とすったもんだのあった国境を通過することが出来ました。通過する際は一旦下車するんですが、その時、件の人民警察に“謝々!”と言ったら、にっこりと笑っていました。
国境でとんでもない旅人に遭遇した話
ボーダーは、それなりに警備が厳しいエリアなので、写真はあまり撮れませんでした。
大体14:30。ボーダー突入。それぞれの国境で念入りなパスポートチェックがありますが、まあ、さすがに空路ではないので、中国側では行き先とかいつ帰国するのか、なんで飛行機に乗らず陸路なのか?など尋ねられます。私はイミグレでそう深く訊かれたことはないのですが、服務員は女性でしたのでわざと意地悪したんだと思います。よくありがちな(しかし一番心配した)、携帯の写真チェックなんてのは雰囲気的にあんまりなさそうかな?と思いました。
さよなら、中国。また会う日まで。
15:10。国境でチェックが終わった後、バスから降りて国境渡ります。
カザフに入ったところ。カザフ人の方々。さっそくビールで乾杯といったところ。中国側国境入る前とこの辺の二か所で、どこから来るのかはたまたバスの乗務員だったのか記憶が定かでありませんが、両替してくれる人がいて、大半の人が両替します。なのであらかじめ通貨を用意しなくても良いようです(私は事前に現地通貨を入手していたのでレートは不明)
遠くに今来たコルガスの町が見えます。
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ここからカザフスタン。SIMカードはバスの中で設定変えたらちゃんと使えた。陸路国跨ぎは両国で使えるのが絶対助かる。
カザフスタンの入国カード。中国人は不要な様子。中国のそれよりペラペラで紛失しそうでちょっと怖い(笑)
16:30。カザフ時間で13:30。カザフ側に丁度入ったあたり。なんか中はちょっとしたレストランみたいになっている。
ビュッフェ形式と、他にパンとか単品もあります。
料理の内容は、がらりとカザフ料理に変わります。
と、ここですごい人を見ました。
我々が乗ったバスが中国側入るとき、我々の前にこんなリヤカーで自力で国境を越える欧米人がいました。もう、バスに乗っている人々すべてがざわざわしながら注目しています。
えー?さっき人民警察歩いて渡れないよ!って言ってたじゃん?と思いましたが、それとなく盗み見したところ、イミグレでは何かしら特別な書類を見せていました。
しかし、場所がら会話することは憚られたからですが、、、、どこからきてこれからどうするんでしょう?興味津々!!炊事用品やらテント?らしいものやら装備から推察するに、きっと野宿するのが彼的にはフツ―なんでしょうが、これからの時期寒さ凌ぐったって限界あるし、、、
結局50人いようと、我々の方が早くチェックが終わったので、彼を国境で追い越したということになります。まぁこういったケースだと荷物とかすべてこまごまチェックされるからしょうがないですね。
しかし文明とかの力に頼らずすべて人力とは、、、、何かテレビのチャレンジ系とかyou tuberとかでしょうか??
国境のバスで今年最大のモテ期が突然訪れた話
はじめこそ私の隣は空席でしたが、満員にならないと出発しないので、最後の最後に外国人である私の隣にも座ってくる人がいました。隣の彼は漢族で年のころは30台後半??田舎の中国の男性は髪型が角刈りか坊主頭か七三だから若くてもそうは見えない感じですが(笑)多分その位の年齢。
異性だし年代も違うから当初全く話すこともなかったんですが、結構荷物をもっての移動の際など彼は外国人である私の面倒をよく見てくれます。
通路を挟んで同じ並びが件のカザフ人です。彼は友人と二人連れ。
車内はなんとなく、ジャルケントからアルマトイまでどうやっていくかという話になっています。で、隣の彼に
“(タクシーシェアが)いくらするの?”と勇気をもって(携帯の翻訳で)聞いたところ、
“自分も良くわからないけど3000~4000テンゲ位?ってみんな言っている”(900円~1200円)
※便宜上ここから先は1テンゲ=0.3円で計算します。
で、あたりを見回すと、座席が近い言葉のわかる者同士なんとなくペアになってそれに乗って行こうという話になっています。
中国人って日本人以上に携帯中毒というか、常に携帯でwechatとかやっている感じで、例外なく彼もずっと誰かとやり取りしています。なんとなく暇なので、隣の彼の携帯を盗み見したところ待ち受け画面はクリロナでした。習近平がサッカー好きなせいか最近中国サッカー界は巨額の移籍金を支払ってよい選手を連れてきますが、いまやバスケットと並んで人民が見るスポーツとしてはサッカーがすごく人気らしい。へ~CRかぁ、、と心の中で思いつつもちょっと盗み見したところ、なんとさすがにFBはありませんでしたが、微博と並んでインスタのアイコンがあるではありませんか(@_@)若い女性ならいざ知らずこんな田舎でこんなおっさん(失礼)が!!
で、彼はこれからアルマティに暮らす妹さんのところに会いに行くのだと。彼も一人で旅行しているので誰かとタクシーシェアしたいらしくじゃぁ後方の二人と4人で行きましょうということになりました。
タクシーは運転手除くと4人なので、代金は頭割り。つまり4人なら3000テンゲで、3人なら4000テンゲということらしい。
そのうち、並びのカザフ人(彼はある程度英語が話せる)がwechatで会話している自分の携帯を私によこしました。
私は???と思いつつ電話に出ると、日本語を話せるカザフ人女性でした。彼女は彼の義理の妹とのこと。現在アスタナで暮らしていて、日本語は過去留学していたから話せるのだとか。で、あたりさわりのない会話を彼女と話しつつ彼がわざわざ私に電話をつないだ意図を推察するに、自分と一緒にタクシーシェアしようという流れのようです。
私としてはすっかりアウェイなので兎に角アルマティに行けさえすれば金額の多寡は問題なくてどうでもいいので電話の彼女には曖昧に返事をして置きました。
バス内で誰もアルマティ行き路線バスについて言及していないので所要時間(5時間)と金額(2000テンゲ)及びダイヤ(一日5本とかその位)ということを勘案すると、やっぱシェアタクシーだよね、って話になる様子です。
ジャルケントはこんな感じ
さて17:30(北京時間20:30)ジャルケント到着。
コルガスのバスターミナル到着からここまでの所要時間は8時間超。やはり最低トントンとうまくいくにしても半日は必要。
他のブログでもある通り、ただの田舎町。一応ここがバスターミナルで、シェアタクシーが多数。
ここで、私を巡って件のカザフ人と隣の漢人が話をしています。両国の言葉がわからない私は蚊帳の外ですが、二人とも私とシェアしたいもよう。ちょっとした取り合い??いやーモテモテやん(笑)
ここで、あっさり漢人は引き下がり、私はカザフ人と乗って行くことになりました。個人的に漢人の方が興味あるというか、インスタをどうやって見るのかとか、そういう携帯事情にすごく興味があったのでちょっと残念。
ところでこのカザフ人ですが、なぜ敢えて3人でシェアしようとしたのかというと、すんごく大きな荷物を抱えていまして、正直自分たちと同じボリュームの荷物を持った乗客とのシェアが難しいからというのが理由らしい。(その辺運転手ともめていたので)
時刻は18時近く。私は一刻も早くアルマトィに着きたいのですが、彼はおなかが減ったから何か食べていこうと。
バスターミナルからすぐのここがちょっとした食堂になっています。
入り口拡大図。
それでは、とラグマンを注文。具は玉ねぎ、パプリカ、ピーマン、セロリ、トマトは少なめでにんにくのフレーバーが強い。もちろん客が来てから初めて手打ち。美味しい。
別にこれは必要なかったんですが、彼が勝手にお茶も注文。(もちろん自腹)チャイです。右はフツ―の紅茶。中毒的にチャイを好むこの国において、私が飲んだのは滞在中このときだけでしたが、個人的に薄い。日本のロイヤルミルクティとか飲みなれているのでどうもそう感じた。
チャイに入れるものとして砂糖と塩のチョイスあり。
ラグマンとお茶で800テンゲ≒240円。中国よりも物価やすいかも。
さぁアルマトィむけて出発。
これはジャルケントの町。国境超えるといきなり建物が変わるから面白い
草原の町なので放牧がさかん。
大体20:20ホステル着。長かった!