この日もトルファンは快晴のツアー日和。
ホステルで採れたブドウ。苛酷な気候が生み出す、未だかつて食べたことのない甘さ。
トルファン現地ツアーその2
おさらいですが、本日のコース
火焔山、葡萄溝、アスタナ古墳群、高昌故城、吐峪溝
所要時間は8時間とのこと。
料金などは、こちらごらんください。☟ ☟
さてこの日は新たなツアーメイトが加わりました。
フランス人のノエミとその連れ(名前失念)です。本来運転手+4人の設定ですが、総勢5人になったので、一回り大きな車を出してもらうことになりました。
ツアーの出発時刻は前日遅かったということもあり、デビッドは12時を希望しましたが、ホステルのスタッフに“(所要時間を考慮するなら)それは遅すぎる!”とアドバイスされて、11時出発になりました。
まぁ欧米人は、お休み位ゆっくりしたいということなのでしょうが、私はというと、ちゃんと起きて、今日もホステルの朝食を美味しくいただきました。しかし年間気温の高低差もだが、日内変動も甚だしい。朝晩はダウン着ないと居れないくらい本当に寒いのです!
朝食の様子。中国人の中に自分ひとり。言葉がわからないので会話はないけれど、なんとなくニュアンスはわかるし、外国人だと思えば世話を焼いてくれる中国人も多いので、一人でも全然違和感ありません笑
ホステルのワンちゃん。とても大人しい。
こちらはホステルの猫。気まぐれに突然現れたと思えばいなくなる。
ホステルの洗い場。ここでコップやら食器、使った分を各々洗います。
孫悟空の火焔山
シルクロードを西に進む私としては絶対訪れたかった場所。車は一路、郊外へと向かいます。
見えてきました。独特の砂岩が侵食してできた赤い地肌には、炎を思わせる模様ができています。
季節は秋なので我慢できる程度ですが、この地方は中国で最も暑くて、夏には平気に45、46度に達するらしく、その暑さと『西遊記』に出てくる火焔山の物語を組み合わせたPRに力を入れている。
火焔山の入り口。時間のないツアーだとここで降りて景色を見る感じ、多分。中央の赤いゲートの上に孫悟空がいます。
ここで降りるのかと思いきや、スルーして(この日の運転手さんは英語がほとんど話せない人なのでルートは丸投げ)更に奥へ向かいます。
独特の岩肌。車の中から撮影。
途中の絶景ポイントでちょっと下車。思い思いに写真を撮る。一応パノラマで撮りましたが、これでも雰囲気が伝わらない、、、、とにかく雄大な景色。
これは反対側。
多分夏の暑いときはこの砂の中でゆで卵ができるとかそんな感じかと。1975年には、49.6℃の最高記録を出し、地表温度は82.6℃に達したとのこと。あんまり暑いのでこの町は「火洲」とも呼ばれています。
途中、万仏宮という観光施設がありますが、素通りします。というのも、それは近年作られたもので、見る価値が無いと運転手さん言。確かに出来すぎ(笑)なので、もし連れていかれそうになったらスルーしましょう。
道路だけが東へと延びます。
ベゼクリク千仏洞へやってきました。ここは火焔山のふもとにあります。チケットを買うエリア。
ここの道路を挟んで反対側のエリアに登ることが出来ます。
と、ここで千仏洞を見るかそれとも山に登るか時間を取るから好きにして、と運転手さんに言われて、千仏洞に行きたいと思ったのですが、事前にクチャでキジル千仏洞に行くとこをデビッドたちに告げてあったので、「○○(私のこと)は明日同じようなところに行くから行かなくていいよね?」と言われてしまい(笑)そもそも彼らは仏教徒でもないので大して千仏洞に関心はないらしく、、、
ということで山に登る。
お金を払えばラクダに乗れる。
頂上では、こういったバギーで遊ぶのが中国の流行り。
大して標高高くないんですが、乾燥していて何しろ暑い。しかも砂地なので歩き辛い!10月中旬のことなのですが半袖1枚でオッケー。それでもノドがカラカラでペットボトルの水殆ど飲み干すほど。
足元ちょっとこすると岩肌は青みがかったグレー。不思議
正真正銘のバックパッカー
私は途中でリタイアしたのですが、ノエミとその連れは遥か彼方まで登って行きます。この写真の右上の人影がそれ。とにかく歩くのも超早い。
このフレンチのペアですが、もうすごくなんていうか強者でw今回6ヶ月かけての旅とのこと。予算は?と聞いたところ、一人当たり5000ユーロ(65万円弱、航空券含む)と。金額の少なさもさることながら、次の行き先は?と尋ねたら、「実はまだ決めていないのよね~」と。「我々はゆっくりの旅だから問題ないんです」と。
既にキルギスタン等からカシュガルのエリアを抜けてきたらしいのだが、あとで考えたら日本人のようにビザなし15日など縛りはないのだろうか?
なんていうか、言葉の通じる国だったらそれもありだろうが、、、この中国で、、
カップルだから可能なのだろうが、フツーに旅費を安く上げるためにヒッチハイクをしたりしていたとか。
荷物ももちろん小さくて45リットルとのこと。「それ以上重いのは考えられないわ~」など宣う。彼の方は若いけどノエミは多分30後半と思われ。
服も最低限、一番寒い時の装備に至っては今日着てきた超薄いダウンジャケットのみ(自分ならムリ)。もう4ヶ月目ともなると、ほぼほぼ現地調達らしく、あんまり衣食住に頓着というか執着がない様子。そして免疫機能が整っていて、あんまり寒いとか暑いとか気にならなくて、集団でも感染症とかかからなそうなタイプ(私なんて、数日間乾燥した気候を歩き回っただけでアキレス腱のあたりがガサガサに荒れた)。
話すのはあくまで物静か。そして歩くのがメッチャ速い!!!どこでも先頭を切って高いところへ粛々と登るのです。
多分“歩くのにちょっと遠いから乗り物使った方がいいような距離”も平気であるくようなタイプ。彼の方も本当に旅行好きYOUで、割と日本に滞在型の旅行経験あり。行ったところは?と聞いたら一般的な広島、京都以外に桜島とか礼文島がお気に入りとか。いやぁお見逸れしました。