街歩きや一般的なツアーの詳細です
お金がおろせなくて焦る(汗
ここでやりたかったことは街歩き以外に二つあって、一つは携帯のチャージをすることと旅費の調達。携帯に関してはチャイナユニコムのお店で番号を言ってお金を渡せばやってくれるからいいのですが(暗証番号を忘れてしまったのでこんな面倒に陥っている)、困ったのはキャッシングです。
本来、成都の空港で2000元キャッシングしたかったのですが、1000元しかできなかったので明らかに路銀が足りなくなります。だからここ27万市民の暮らすトルファンでキャッシングしようとしましたが、まぁどの銀行のATMも冗談か?と思う位キャッシングができませんでした。10件中10件、つまり100%。交通銀行、農業銀行、工商銀行とすべてダメ。なんだか段々真っ青になってきました。そもそもキャッシュレス化著しい中国のあっても、この辺は格段に現金払い(或いは電子マネー)しかできない様子なのです。
とにかく10件もATMを探しながら歩くものですから結構ムダに時間を費やし、本来もっとぶらぶらしたかったのに、時間は瞬く間に過ぎていきました😢
青年路。上がブドウ棚のアーケードになっている
こんな感じで町の中心を南北に貫きます。
レンタル自転車。wechat payやアリペイも使えるらしい。
これはチャイナユニコムのチャージ機。
昼下がり、公園でボードゲームかなにかに興じる人民
清真料理の多いエリア。料理屋のみならず諸々のお店もどちらかというと店の人もお客さんもウイグル族の人が多く言葉もほぼウイグル語が飛び交っている。
ウイグル族ならぬカザフ族の女性
もう時間もないのでとりあえずホステルに戻ります。お昼ご飯をゆっくり食べる暇もないので、ホステルの近くのお店で小ぶりのゴシュナン(羊のひき肉のパイ)を買って食べる。一個一元≒16.5円
外はサクサク、中はジューシー。臭みがなくて本当に美味しい
まずは蘇公塔
一応今日の行程。
ところで私の現金問題ですが、ホステルのスタッフに相談したところ、運転手さんが詳しいと。で、ツアーに行く前に外国人が利用できる中国銀行のATMにつれて行ってもらいました。なるほど、、四大銀行のなかでもbank of chinaだけなのね、、、
チケット売り場にはどこもこういった料金表の一覧があり。歩き方に載ってるところやフツ―にツアーで回るところ以外に意外と見どころあるもよう。確かセットで買うとちょっと安くなる組み合わせもありました。
蘇公塔とは、清の乾隆帝の時代に建立とのこと。塔の高さ44メートル。現在傾斜して危険なため登ることはできません。右側がモスクになっています。中国の「百の尖塔」の中で唯一のイスラム教関係の尖塔となることから、1985年に国の重要文化財に指定されることになったとのこと。塔は木材を使わずすべて藁など練りこんだレンガでできているとのこと。
モスクの中。月二回だか週1回だかだけ礼拝が行われているらしい。この時の運転手さんが英語の話せるウイグルの人だったんで、信仰を聞いたら“ノーコメント”とのこと。この問題はだいぶ複雑らしい。
案内についてもこのへんは中、英、ウイグル語と三種類が普通。運転手さんの話だと、わりと語源の近い言葉はなんとなく理解できるのだとか。
建物の中。モスク部分。シンプルで古いですが清潔です。
アングルを変えて。
外壁が例によってこんな風に不届き物に自分の名前やら彫られ、、、
後方にあるイスラム教の墓地。このフォルムからして多分土葬?
日本のお墓の線香台ようにこういった供物を焼くところもあり
外に出ると駐車場に行くまでにお土産屋の列。この地方独特のドレス、帽子、ストールのような布など以外に直射日光がきついのでサングラスや帽子なども。金額を冷かしで聞いてみるともちろん観光地価格。
カレーズ(カナート)を見てきた。
次の目的地はカレーズ楽園、正確には吐魯番カレーズ博物館。
普段、友人と三人で割と都内にある世界中の変わった料理を食べようみたいな集まりがあって、4年くらい前にウイグルレストランに行くことがあった。まぁ私チョイスだったのですが、その際ウイグルの歴史やらどんなところかなど調べていくうちに(また、たまたまテレビで特集やってて)カレーズという灌漑システムを知った。このカレーズですが、古代中国三大土木工事の一つにも数えられ(他二つは万里の長城と京杭大運河)、総延長は約5300kmにも及び灌漑や飲料水に2000年前から使われてきたという。カレーズはこの辺のみならず広く中央アジアに点在します。
この辺はタクラマカン砂漠に近いけれど、その砂漠を囲む高い山脈の扇状地で地下水を掘り当てて、水脈が見つかったら地下に水路を作って(高温なので蒸発を防ぐために)、その水路に沿って古来からオアシスが発達、農作物が栽培されたとのこと。水源としてこのカレーズ以外にホータン川のような雪解け水がある。
いやー、昔は多分主に小作農民などが従事したんだと思いますが、他の事業もそうですが、人力でよくもこんな大事業をやってのけたよなぁと思います。
この地域のウイグル人の住居。軒先でこうやって果物が売られています。バンバン売れるというほど人が多いわけではないので、多分“家には売るほどあるから少しでも現金になればいい”というレベルなんだと思います。
博物館の入り口。ウイグル風建築のつもりですが、新しいせいか、なんか変な形
博物館の前でもこうやってハミ瓜が売られています。
博物館の中。 入場料40元≒650円。カレーズのジオラマ。
こういったちょっとした説明や実際使われていた工具、展示品などをサラッと見て、実際のカレーズがどんな感じか見れるエリアに行きます。
カレーズとは?ここも三つの言語で書かれています。
実際のカレーズはこんな感じというのが垣間見れる。
昔このようにして掘ったらしい。
ライトアップされているからいいものの。実際は真っ暗なんですよね💦過酷すぎる。しかし昔の土木技術凄いです。まっすぐな棒を地下で通して、最短の距離を掘って行ったらしいとか。
人力以外では牛にこうやって引かせていたらしい。
ここに入る時点で運転手さんから注意されたんですが、ここを出るとかなり長ーいお土産売り場があるけど、高いから買わない方がいいよと。例によってドレスや帽子(如何にもの民族調。実際被っているのはもっと全然地味。)水差しみたいなの、茶器などに交じって例によって“玉”コーナーもあり。価格からおそらく機械掘りと推察されますが、、、
こんな豚バラみたいの欲しいかな~などツアーメイトと突っ込みまくり(笑)
でもこれはなかなか見事
玉でできたライチ。3500元≒57000円。なかなか素晴らしい
滞在時間はお土産屋含め大体一時間無いくらい。
この話には続きがあって。これは4年前にウイグルレストランの人に聞いた話。
こうやって昔の人が頑張って作ったカレーズですが近代、つまり文革のころから漢民族が入植することや沿岸部での資源利用(ここ新疆は石油など天然資源が豊富)による地下水の水位低下は免れることが出来ず、破壊されつつあるとのこと。実際調べてみるとネットで多数裏付ける文献が見れました😢
http://www.jkeng.co.jp/file/column014.pdf ←このレポートが大変詳しい。
この辺はほんとに難しい問題を抱えている。そういった事実を踏まえて行ったので感慨はひとしおですが、ここは興味が無ければまったくつまらないと思う。トリップアドバイザーでもわりと評判が良くないもよう。でもこれを読んで興味を持って行っていただければ幸いです。