トルファンへ向かう前に、ちょっとハミをぶらぶらします
ハミ駅で荷物を預ける
空路この町に入って、今度は陸路トルファンへ向かう予定なので、観光するにあたり余計な荷物を駅に預けたいと思います。と、その前に予約しておいた電車のチケットを受け取ります。
駅に入るにはこういったチェックポイントを通過します。ここで荷物をX線検査装置に通します。自分は金属探知機のゲートをくぐります。駅構内の入り口でも同様の検査及びパスポートのチェックがあります。因みにここに限らずどこでも(大きなバスターミナルとか)そんな感じです。日本みたいにちょっと前に着いて飛び乗るとかありえないです。
事前にネットで購入しているものをチケット引き換えます。一応こういった無人の引換機もあるのですが、外国人は使えません。
なので、こんな感じで引き換えるために並びます。上の電光掲示板は空きの数がリアルタイムで表示されます。どんな人が機械じゃなくこっちを敢えて選択するのかわかりませんが、みなさん私のように引換証をチケットに変えるだけではなく、窓口へきて初めて交渉する感じなのでこれがまたやるとりにすごい時間がかかります。
しかし、今はtrip.comで遠く海外からネット予約ができるから楽になりました(*^_^*)手数料は取られますが、あらかじめ予約しておけば安心です。なんとイギリス国鉄やドイツ国鉄のチケットも買えるらしい(;'∀')
さて、チケットを受け取ったので、荷物を預けたいと思います。
一応コインロッカーあるにはあるようです。しかしこれも外国人は使えないようです。
で、どうしたらいいかというと、、、、
こんな感じで駅中の便利屋(キオスク)で預かってもらいます。というか、コインロッカーに預けるじゃなく中国国民にしてもこちらが主流なようです。
手数料は20元≒330円です。時間とか大きさによっておじさんが決めるみたいです。
こういうのって相手を信頼してないと、成立しないサービスだし日本じゃあまり考えられない感じですが郷に入っては郷にしたがう、ですね♬
ところでハミとはこんなところ
ハミ(哈密)は、地理的にはウイグル自治区の東の端、別名クムルとも呼ばれます。ここには昔ハミ王国があり、シルクロード天山北路のゲートシティとして栄えてきました。この町の中心地とは別に回城区というウイグル族が多く住まう地域があって、そこに回王墓や宮殿など主な観光地があります。因みにハミ王国とは、そんなに古い王朝ではなくて1697年から清朝政府の後ろ盾を背景に9代にわたりこの辺を統治したウイグル族の王国とのこと。
また、ハミ瓜の産地でもありまして、市内至る所で売られています。
荷物を預けて身軽になったので早速街を見物します。
駅前です。ここでも習主席のプロパガンダ。
駅前のバス停。街が小さいから路線の数も少ない。10系統のバスに乗って回城区へ向かいます。
車窓より。中国ってケンタッキー>マック の気がする。
多分ハミの一番の繁華街。フツ―に中国のどこにでもあるショッピングセンター
バスの車内。バスの中で痰を吐くとか、さすがに今はいないだろう(;'∀')というか、このバス超新しい、しかも電気自動車。なのですごく静かです。
ハミ回王府
ここの主要な観光地、回王府とハミ地区博物館、回王墓はほとんど隣接しているので、いちいち移動する手間がないので助かります。
バスを降りるとハミ地区博物館。ですが、回王府や墓のほうが価値があると思うのでそちらを先に。
道路の向かい側、回王墓は残念なことに改修中で見れませんでした。なので回王府へ。
回王府の入り口。ネットで調べたら、ハミ瓜の栽培が中国における農業の文化遺産らしい。ですが、その石碑がなぜここにあるのかがナゾ
回王府。1706年から7年かけて建造されたが、1931年に農民の暴動により焼失。その後再建されたとのこと。
ここは軍議や厩舎など実務的業務をおこなうエリア。なんだぁフツ―に中華風じゃん?と思って進みます。
この日は平日なんですが、国慶節の大型連休後ともなると、観光客もまばら。私ともう数組の中国人グループというレベル。
こんな昔の楽器ひく人とか
王様に貢物をするの図?人形がまぁなぁなか上出来でして。
ここからは牢屋のエリア。真っ暗です。
水牢?光が差し込んでいますが実際は中が薄暗い。なので何があるのか下の方を覗いてみたら、、、、
こんなことになっていて( ゚Д゚)
ギャ━・゚・━[ *゚Д゚]━・゚・━!!!とってもリアルで、人形がこっちを見ています。真っ暗だし一人だし、本当に腰を抜かしそうになりました(;゚Д゚)
これとかも、、、
本当に見ると目が合うので!なんかリアルすぎて怖い
こういうのはモロに清王朝の庇護にあったからこんな風なだろうなぁ
これとかも。ミニ故宮といった感じ
ここを上がると王族の寝室などがあります。
独特のノッカー
中華とイスラムのコラボレーション、ナイスビュー!
塀ののぞき窓にタバコの吸い殻。中国あるある
王妃の部屋。歴史にあまり詳しくありませんが、王妃は満州族(清朝)。こんな昔から異民族の結婚が奨励されていたんですかね?しかしこんな遠くへきて、この王妃もどんな心境だったのだろう、、しかも召使がいかにもウイグルの女性というのがまたどうかと。
気が付くと13時近いので外へ出ようと、間違って併設の“玉”の店に迷い込む。
写真だと暗いけど、実際なんだかちょっと薄暗い。しかも平日だからほとんどお客さんいないし、、、、
ところで“玉”ってなにかというと、つまり石です。和田(ホータン)のあたりで取れる角閃石の一種でダイヤモンドやヒスイよりは柔らかめの石なのだとか。この和田玉の店がずらっと並んでいます。見ても特に素晴らしいとも思えず、そもそも本物かに偽物かの判別もつかないのですが、中国人にとっては人気のものらしく熱心に見ている人もいます。
機械彫りと思いますが、こんな見事なのもあり。
博物館見ている暇はなさそうなので、取り敢えず駅へ戻ります。
ハミ(哈密)ぶらぶら街歩き
途中のモスク(多分)
不毛なチェックのせいで、そもそも空港からのタイムスケジュールがずれずれになり、他の観光名所を見る余裕はないので、帰りのバスは二つ手前の停留所で降りてぶらぶら歩きます。
不思議なフォルム。哈密の体育館らしい。
丁度下校時間。前に敦煌に行った時も思ったんだけど、どう考えてもローティーンが普通にバイク(電動)に乗れるらしい。というか確かに日本でも電動自転車は免許要らないけど、こんな風にスクーター風なので自分が運転した感じではどちらかというと自転車よりバイクに近い気がする。
変わった形の公衆トイレ。
まだ昼ご飯食べていなかったので食べることにします。これはナンのお店。こういうの見るとあーイスラム圏なんだなぁと。お店のおばちゃんはあんまり暇なので居眠りしています。
もっと西へ行くと機会を逸しかねないので、とりあえず大好物の牛肉麺。これは清湯牛肉麺。牛肉のトッピングがほんのちょっとのタイプ。これで8元≒130円。肉がいっぱい乗っているタイプだと13元≒215円。一応辛くして!パクチーいっぱい!とお願いしました。辛くて美味しい。期待を裏切りません。
おなかもいっぱいになりましたので、中国版新幹線(和諧号)に乗っていざトルファンへ向かいます。