トルファンからクチャへの移動について
トルファンの朝は寒い
三泊過ごしたこの町を去る朝がきました。しかし本当に気温の日内変動がハンパない。昼はTシャツ1枚でオッケーですが、朝晩(特に朝)は空調がなければ、ダウンを着ないととてもいられません💦
今日もこのパオズを頂きます。今日の具はニンジン。自然な甘さで、おいしいです。
朝ホステルを発って、駅まで行くのですが、駅には本来のトルファン駅(Z、T、Kが頭文字の電車が発着。所謂快速列車など)と三日前に利用したトルファン北駅(動車や高鉄、日本の新幹線のような早くて料金がちょっと高い電車が発着)とがあり、今回はトルファン駅へと向かいます。この駅ですが、何故か町から60キロも離れた大河沿鎮というところにありまして、まずここまで向かうには市内からバスかタクシーで行かねばなりません。
電車の時間が12:03発なので、逆算して10時くらいのバスに乗りたいと思い08:30の朝食を食べたらソッコー出発しました。(ホステルからバスターミナルまでは路線バスを利用)
ホステルの近く。中国国旗だらけですが、不思議とずっといると見慣れてしまう💦
これもホステルの近く。前々日羊のパイを買ったお店。ナンも売られています。周りの民家が所々取り壊されているので、ここもいつまでこの風情を保てるのかどうか。
トルファンバスターミナル
路線バスを降りて、結構迷いに迷ってバスターミナルへ(テキトーに乗ったのがいけなかったらしい)。何しろ路線バスの終点から1キロ超離れていたから見当がつかなくて、人民医院の前の結構大きな交差点で人民数人に聞いてもなかなか分かってもらえず。でもみんな親切でわからないなりに他のわかりそうな人に聞いてくれたり、途中まで一緒に歩いてくれたりと、人民は個々で考えると気忙しくしている日本の都会の人よりも親切な気がします。
例によってここでチェックがあり、そのあとターミナルの入り口でチェックがある。なので例えば日本のようにふらっと駅やバスの営業所に行って時刻を調べるとか、無理。
バスターミナルの中。こんな風に乗る目的の人じゃないとフツ―入れない。時刻を調べたいからとかの理由だと多分ゲートで断られると思います。
チケットを買うことが出来ました。20元です(歩き方情報だと11元でしたが)。
一旦改札でチケット見せましたが、約一時間かかると思うとトイレ行っといた方いいかなぁと思い断りを入れてトイレへ行き、戻ってきたらすぐ出発とな。
どこにバスが?と探したら、バスではなく自家用車だった。それもバンとかじゃなくフツ―の5人乗り。どうやら私が乗るのを待っていたらしく。
これがもう、飛ばすのなんのって!高速でもない道を100キロ近いスピードで行きます。まぁ平野に開けた一本道だから人が出てくる心配とか追突する心配はないんですが、、
途中の風景。お墓?先日蘇公塔で見た墓地とも後日カザフで見たウイグルの墓地とも違う形。
こういった小川とも湧き水ともつかない水の流れが時々あって、そのたび徐行する。多分ホータン川の雪解け水と同じようなものと思う。
やがて大河沿鎮へ到着。駅の近くのただの四辻が終点。所要時間45分。この交差点の右に方向に行くととトルファン駅があります。
途中の通り沿いは食べ物やさんが軒を連ねる。例えばこういった蘭州麺とか。
トルファン駅。例によって簡単に入れない造り。
電車が出るまで小一時間あるので、駅前の便利店と超市の間位のお店を冷やかしで入店。
カップヌードルの品ぞろえが豊富。真ん中の列はお湯をかけると○○飯みたいになるのかな?ナゾ。
ズラリ中国国内各地方料理のお店が並ぶエリア
トルファン駅からの電車はこんな感じ
駅構内に入りました。この右手に売店というかキオスクがあります。でも正直ろくな食べ物は売っていません💦私が乗るK9777号は、12:03出発でクチャ到着が19:13です。したがって何か(できれば車内で)食べたいところなので、駅員さんに“車内で食堂車或いはなにか食べるものはありますか?”と聞いたら“ある”という話なのでそれを信じることにします。それよりも、電光掲示板だと一つ前の電車の改札時間(11:56 アクス~杭州)なのですが、このちょっと後の時刻出発なのでさっさと乗れと駅員さんに言われましたw(実際この後車内で弁当を購入したのですが、食堂車もあった模様です)
また、ここで日本の団体さんがいたのでちょっと話をしました。構成はほとんど年配のご夫婦といったところ。日本からの添乗員さん及び現地ガイドさん同行の至れり尽くせりのツアーのようです(偶然にも乗った車輛も一緒だった)。
車内。この電車はウルムチからアクスまでの時間で言うなら12時間くらいの走行。しかも3駅目だしゴミなどの汚れも見当たらない。これがもし逆方向のアクス~杭州だったりするとかなりの長距離なので最後の方は結構床にそのままごみを捨てる人とかいると思います。
一応こういった注意があるんですが、既にフツ―にトイレの前とかでタバコ吸っている人いるから廊下はなかなか臭い怒車掌さんも放置プレーだし😠
給湯器。至る所にこれがあるのがわかっていたから今回小ぶりなステンレス製マグを持ってきたんですが、大正解。
手洗い場もスッキリしています。右にあるタッパーはインスタント麺を先ほどのお湯を注いで食べる容器みたいです。
トイレもキレイでした。プリーズの最後の“E”が無かったりするところをみるとこの車両は結構古そうです。
この左上が私の席というか軟臥です。軟臥はこういった上下二段のクシェットタイプ。対して硬臥は上下三段。過去一番上を利用したことありますが短距離だったので登らずにずっと廊下の折り畳み椅子に座っていました
初めての軟臥なのでちょっとワクワク(*^_^*)
上に上がるためには特に梯子もなくて、こういったステップに足を引っかけて登ります。
上からの図。いちいち上り下りが面倒ですが下と比べてプライバシー保てるし荷物置きっぱなしでも安全な気がします。
自分の座席から通り過ぎるワゴン販売を撮る。これはフツ―に新幹線で売っているのと同様の品ぞろえ。これ以外に果物だけの車内販売などもあり。
今日のお昼ご飯。弁当です(^^)。お弁当の車内販売があったので買いました。
ご飯、、、特にぱさぱさとかしてない。😋です。
おかず、、、にんにくの芽と肉の炒め物(ピリ辛)、ジャガイモの炒め物(ピリ辛)トマトと卵炒め、キャベツの炒め物。これでも25元≒410円。中国としては安くないけどほんとうに美味しいです。
ところで、こういった長距離電車の寝台席だとチケットの改札があって、チケットの代わりにこういったカードが渡されます。チケットは車掌さんが黒いB6サイズ位のホルダーにファイルします。そして、車掌さんが乗車している客の降りる駅を把握していて、電車が到着する30分位前に起こしに来てくれます。話には聞いていたけどあぁなんと有難いサービス(高鉄にはないけどね(笑))
廊下には電源もあり。
電車はこういった荒涼とした平原を進む。
途中の駅。(誇張じゃなく)30両位ある貨車
エキゾチックなカーテン。シルクロードにいるんだなぁと感慨にふける。