去年7月に日本に上陸した馬子禄(マーズルー)の蘭州ラーメンを食べてきました!
私と蘭州麺の出会い
ここ数年、西安から始まって毎年シルクロードを少しづつ西進(一昨年は西安~蘭州~張掖、去年は西寧~嘉峪関~敦煌)しているんですが、このルートで病みつきになったのが、蘭州麺と麻辣湯。
中国の陝西省は麺料理が有名で、多種多様な麺料理があります。朝からラーメン?と、はじめはびっくりしましたが、この辺の地域は朝から麺料理とかフツ―で、西安での宿泊先(ホリディイン)でも朝食からフツ―に多種多彩な麺料理コーナーがありました。
こんな感じ。
張掖に至っては(たまたま自分が泊ったのが食事なしの安宿だったからということもありますが)朝何か食べようと探してもそれしか選択の余地がなく、(まぁ8時台だから早朝の空きっ腹というわけでもないからアリと言えなくもないが)食べたのがこちら。
ラーメン単体の価格は、なんと5元(≒85円)
うん、はじめは朝からはどうかと思ったが、フツ―に美味しい。
具体的にどんな味かというと、牛肉とか牛骨からとったダシのスープで極めてシンプルでコクがある味。フツ―に万民受けする味だと思います。まぁこのラー油があるからそれプラス辛い味。しかも日本のラー油とか違うからフレーバーが独特。山椒がかなり効いている。※※ラー油といえば、フツ―にデカいリットルもありそうな缶に入ったラー油とかスーパーで売買されています。
麺はどうかというと、これまた違和感ありません。
昔々香港に行ったときに食べた初めての麺料理が、ちぢれたゴムのような麺(小麦粉を卵でつないでかん水を使っている。固ゆでのインスタントラーメンみたいな)だったので、日本のラーメンがベストだよね~とかずっと思っていましたし、その後それほど感動の麺料理に出逢っていなかったのですが、今回この麺をたべてからというものこれはこれで捨てがたいと思える食感でした。
これが私と蘭州麺の出会いです。
そもそも馬子禄(マーズルー)とは?
その旅で、張掖を訪れる前に蘭州で麺料理を食べてるんですが、たまたま入ったお店では季節柄もう温かい一般的な蘭州麺はないよ、とのことでホントの蘭州を訪れたにもかかわらず、ホントの蘭州麺は食べてないんですね実は(笑)
と、その蘭州にある老舗蘭州麺のお店が馬子禄なのです。蘭州市内に四店舗あります。蘭州以外にも中国各地に支店があります。
まぁこの町の名物料理なので、馬子禄でなくても星の数ほど蘭州には牛肉麺のお店はあるのですが(;^_^A
馬子禄東京店の所在地、営業時間など
場所は神保町の駅から3分位。靖国通り沿いにあります。
御茶ノ水からも10分位でしょうか。
A5の出口を出てトコトコ歩くと向こう側に見えてきました。
開店からずっと混雑が続いていて、日によっては行列ができていたりしたという話ですが、この日は突然の冷たい雨上がり。さすがに並んでいる人はいないもよう。
通常営業時間は【昼の部】11:00〜15:00【夜の部】17:00〜20:30です。
もうワクワクです😋早く食べたくて信号が変わるのもまだるっこしいみたいな(笑)
蘭州麺のメニュー
メニューはシンプルに蘭州麺のみです。
しかもスープがなくなれば、営業終了です。かなり強気です。
私は、細麺でパクチープラスをお願いしました。
ここでいうところの細麺が現地の蘭州麺のデフォルトに相当します。
ラー油とパクチーについてですが、現地ではあえて不要と言わない限りフツ―に載ってきます。でもすごい割合でパクチー好きがいるように、すごい割合で嫌いな人がいたり、辛いのだめな人がいるので、こうやって選択肢があるのはいいことだと思う反面日本ならではの気の回し方wとも思います。
お店はとてもシンプルで清潔。なんだか小洒落てて、現地とはだいぶ雰囲気が違うので、ちょっと戸惑う。おまけに間口が狭いわりに中は広い。
この日は19時過ぎ訪問だったのですが、土地柄大学生や会社帰りのサラリーマン、OL他にマレーシアかどこかイスラム圏の女性など多種多様!
で、この店のウリというか蘭州麺のウリなんですが、注文してから麺を打って茹でます。
それがこちら(ちゃんと撮影の許可は得ています、というか撮影には慣れている様子ですw)
厨房の感じは現地よりもはるかに清潔感あるので、それはかなり好感が持てます。
で、これが蘭州牛肉麺のパクチープラスです。
左脇に小皿が陰に隠れて見えませんが、そこに追加分のパクチーがあります。
お茶はジャスミンティではなく普通の冷茶です。
トッピングは他に牛肉と大根の半月切りです。
現地でも大根がほぼどこのお店でも載っています。
うん、見た目はパーフェクトです。
実際食べてみての感想
美味しいです。色々食べてみた私の感想だと、現地の味を90%再現してると思います。
現地との相違点、、、、、器、店構え、店員さん
敢えて言うなら、それらはすべて現地をソフィスティケートされていると思います。
それ以外の相違点、、、、、、個人的な感想ですが、スープがちょっとだけ、ホントにちょっとだけ違う気がした。麺を全部食べたあとのスープが澄んでいない感じというか、、うまく表現できないんですが。
でもおいしいかどうかというのは、お店の雰囲気なども大きく関与するものだからそんな気がしただけかもしれませんが。
まぁトータルで考えるとお店の雰囲気は全く別物で、麺はほぼ再現、スープも9割がた再現という感想です。
因みに、、、
蘭州麺って、実は厳密な意味での中華料理とは一線画しています。というのも、元々蘭州ってイスラム教(清真族)が多い街で、その人たちが食べる料理なのです、つまりれっきとしたハラルフード(イスラムの戒律で禁止された豚など使っていない料理)なのです。というわけでしっかりハラル認定されているんです(^^♪
皆さんも良かったら行ってみてくださいね~