旅も4か国目。ミュンヘンへと向かいます
ドイツロココ建築の最高傑作、ヴィースの巡礼教会
ここもなかなか個人では来るのが大変なところ。世界遺産ヴィースの巡礼教会。
こんな農道か?と思うような狭い田舎道を通って行きます。
しかし、フツ―にツアーのバスとかもこのルートを通るらしい。譲り合いが大変だろうなぁ、、、
フツ―はこういった世界遺産を観光の目玉とするなら、行くまでのルートやらインフラ整備しそうなものだが、そんなことしなくてもそもそもが信者さんが巡礼するような教会なので、そこまでの利便性は問わないということか。
なんでこんな田舎にこんな立派な教会が?と私も初め思いましたが、
ヴィース巡礼教会とは、、、
その昔、ここにほど近い修道院に“鞭うたれるキリスト”の像がもたらされましたが、キリスト像は血を流す姿があまりにリアルで悲惨だったため、嫌われて飾られることなく修道院の屋根裏に8年も放置されたままになってしまいました。そののち、マリア・ロリーという農婦が像を哀れに思ってもらい受けたのだが、熱心に祈ったせいか、その木造が涙を流したのだという(古今東西宗教ってそういう伝説多いですよね。)教会ではそれを奇跡として認定しなかったが、口コミですごいといううわさが拡がり、噂というのは恐ろしいもので、この像を拝んだら病気が治ったという新たな奇跡話なども加わり、ここに巡礼に訪れる人がどんどん増えていったらしい。
そこで建設されたのがこのヴィースの教会なのですが、設計は当時ドイツ宗教建築の第一人者ドミニクス・ツィンマーマンに依頼されましたが、天井画などは彼の兄ヨハン・バプティスが担当。60歳でこの仕事を請け負ったドミニクスは、残りの生涯を懸けてヴィース教会の建築に心身を砕き、完成後も80歳で亡くなるまでこの教会の近くに住み続けたという。
外観こそフツ―の教会ですが、内部の装飾、特に天井画は“天から降ってきた宝石”とも称されるとのこと。
教会の真ん前のゲストハウス兼レストラン。一択。ここしかない。あたりはのどかな何もない田舎。多分巡礼の方々が泊るようなところ。
これが教会。こうやってみるとあんまり大きくなさそうですが、、、
真ん前に立つとこんな感じ。
教会の近くに小さなお堂がありまして。
その中にその謂れとなった像をイメージした絵がかけられています。時間がなくてなんでここにこの絵がかけてあるのか理由はわからないんですが、一人で見たらなんだかちょっと怖い。あとでその像の写真撮りましたが、こっちの絵のほうが、まさに「血を流す姿があまりにリアルで悲惨だったため、嫌われて」の表現に近い。
外観からは想像できない見事な内装
ネットの情報だと、中は撮影禁止というのも見かけましたが、全然みんなフツ―に写真撮っていました。
もちろん折に触れ修復はしているでしょうが、色彩が見事です。
全体を広角で撮るとこんな感じ。一部修復中。
天井のフレスコ画
出ました、だまし絵。
これが、その奇跡を起こした像。
たまたまここに日本人の団体(といっても)十人弱が来ていた様子ですが、この旅でやっと初めて日本人の団体の方に会った感じです。
オーバーアマガウで途中ぷらぷら
ヴィース教会からオーバーアマガウまでは大体30分位。街道沿いの小さな町ですが、一般家庭やお店に描かれるフレスコ画で有名ですが、10年に一度キリストの受難劇(1600年代にペストの蔓延が収まったら受難劇を10年に一度上演すると村人が誓いを立ててそれ以降村人総出で行われるらしい)をやることでも有名。次は2020年に開催されるのだそう。
ここでは張り切って広角でばかり撮影しました~!
フツ―に村歩きが面白い
キリストの受難が描かれています
お人形屋さん
こういった木像がいっぺんにあるとちょっと怖い
彫刻が細かい、たぶんこれも普通に飲めるものと思われ。
木工工芸のお店。まな板です。なんていうかリアルというか、、、
これは何なんだろう?まぁお面なんですがカーニバルで着けるのか??
ということで、ドイツ南端をぷらぷら終了。あとはアウトバーンをひたすらミュンヘンへ向かいます。
Bさん曰く、アウトバーンは飛ばさないとダメなのだと。実際最低でも120キロ位、平均160キロ位で車は一路ミュンヘンを目指します。それくらい早くてもビュンビュン追い越されます。飛ばし過ぎでは?と聞いたらそれくらいがフツ―なのだと。いや~さすがアウトバーン。恐れ入りました。