多分この記事は自分史上最多の写真アップ数
ごちゃごちゃ述べるより写真が雄弁に物語ると思われ
歩いて偽満皇宮博物館へ
ここを訪れるために長春に来たといっても過言ではない、旅の目的のひとつである偽満皇宮博物館に行ってきました。
ホテルから偽満皇宮博物館までは大体1.7キロとのことだったので、ぶらぶら歩いて行くことにしました。
勝利大街を通って、
上海路という大きな通り
光復路という通り。いろんな商品の問屋街と言った感じ。大きな荷物を持った人や載せたバイクがいっぱい
そろそろ到着なのですが、途中で公園の脇を通ります。
江沢民の筆による“9.18(満州事変)を忘れるな”
公園にて。このおじさん、なにやら自生している植物を一生懸命食べているんです。
見ていたら私にもどうぞと差し出され、、、、
いやいや、怖すぎて食べれませんけど(-_-;)
偽満皇宮博物館 はるか昔に思いを馳せる
偽満皇宮博物館(国家AAAAA级旅游景区)
開館時間:5月1日から10月7日まで 8:30から17:20
10月1日から4月30日まで 8:30から16:50
※チケットの販売は閉館70分前で終了するので要注意
入場料:70元(銀聯カード払い可)
※地球の歩き方にはガイドレシーバーがあると記載がありますが、現状ありません。
館内のインフォメーション。ガイドレシーバーは?と聞くも即座に“没有”と。
これが入り口
ラストエンペラーの映画でも出てきた門。
溥儀が婉容を追いかけようとして閉ざされてしまうという悲しい場面
ラストエンペラーはなんていうか“門”というのが重要なモチーフになっていましたね。
庭園の池
同徳殿の玄関。ここは東洋式な外観。日本の戸田組が施工とのこと。
一応新しい宮殿を作る前の(仮)の宮殿とのこと。
ここの2階に溥儀だけでなく、三番目の奥さんの李玉琴の居室があるけれど、溥儀は
日本軍による盗聴を恐れてここで寝ることはなかったのだとか。
映画ラストエンペラーで舞踏会が行われた場所
ガイドレシーバーがなくてもこの通り
日本からの観光客向けに日本語の案内があるので全く問題ありません。
労働節の前日の火曜日だったんですが、あんまり人出はありません。5Aの観光地ではありますが、どちらかというと中国人にとってはダークツーリズムともいえるので人気はないかもしれません。
なんというか調度品もほどよくジャポネスクな。
舞踏会のシーンのところを上からみたところ。
溥儀の執務室
李玉琴の居室。テイストが女性らしい
ビリヤード室
昔の長春の駅の前。
真ん前には行けないんだけど焼却炉。例のアレですか?
懐遠楼。ここに先祖の位牌などが安置されていた。
武官さんの部屋。壁とかちゃんと修復してないし(笑)
負の遺産ではあるけれど、、、
ここの一画で、溥儀の人生を辿るとともにちょっとした遺品が展示されています。
これでもか!の、わざわざ全面日本語の前書き
溥儀のチーパオ。黄色を着れるのは皇帝だけ。
辮髪を切ったやつ。と、メガネ
収容所での様子。繕い物しています。
収容所の制服
自由の身になったあと、最高指導者との邂逅
当然、案内は全て日本(関東軍)が悪いというニュアンスです。だから私以外に訪問した方のブログ等同様、日本人としてはあまり居心地のよい場所ではありません。
正直申し訳ない気分に段々陥ります。というかさせられます。と共に気づいたことがあります。それはこの展示エリア同様に天津の静園でも思ったのですが、
多分これをみた人民は、
“一度は一国の頂点に立った人が共産党の指導の下、一般の人民として生まれ変わり幸せな人生を送ることが出来たんですよ!”
というニュアンスで溥儀のことを理解するんだろうなぁということ。つまり党礼賛というか。
そう思うと、なぜあの大戦での責を負わず(国民感情からしたらそれを望んだ人もいただろうが、死刑になることもなく)その後の人生を全うできたのかすごく合点がいきます。だからここはやはり中国にとってとても意義のある5Aの名所なのでしょう。
ここから先は勤民楼
回った順に写真アップしています。
絨毯は二重敷き。上物は傷まないように上がれなくなっています。
やはり年月が経っているからかなりすり減っていますね
昔の軍服が展示していあります。マニアにはたまらなそう(笑)
館内のトイレ。壁などは当時のままです。
仏堂。
先祖の位牌を祭ってあったが、新築の懐遠楼にそれらを移してからは単に仏間になったらしい
勤民殿
儀式を行い謁見を受ける場所。ここで溥儀は人生三度目の即位式典を行い、傀儡皇帝となった。
賜宴殿
ここで大事な祝祭や式典のあとに会食を行った場所と。
緝煕楼
公務以外の日常生活を送った場所
意匠が見事です、保存状態も良く。
側室、譚玉齢の部屋
その居間
宮殿内の薬局。嘘かほんとか子供が欲しくて弟、(溥傑)に男性ホルモンを注射させていたとか、、
婉容の寝室。譚玉齢のそれとほぼシンメトリー
これが有名なアヘン部屋。ここで憂さ晴らしにアヘンにふけっていたという
バスルーム
溥儀の寝室。やはり黄色多用
溥儀の居間。
と、中国アルアル(笑)ちゃんと片付ければいいものを、、、、
西側の門から出ました。
大体3時間滞在し(笑)300枚の写真を撮りました(笑)
昔の乗馬場。体験コーナーがあります。
偽満皇宮を出て正面の光復路のバス停。ここから264というバスが旧満映に行くのにすごく便利且つ安い。