どこへでも行く

アラ還の一人旅のつれづれ、行き方や食べたものなど。それ以外に好きなスポーツのことなど。因みにこのアイコンはカンクンのセノーテで水中から上を見上げているところ。それと記事の背景の幾何学模様はインドの階段井戸、チャンドバオリです。

ワディムサ(ペトラ遺跡)の町で泊まったゲストハウスと食べたものなど

 

2024年ワンワールドのビジネスクラスで世界一周中です。
ですが一度に世界を回るのではなくて、西周りに途中で日本に帰ってはまた再開を4回繰り返します。今回はその2回目の中東アフリカ篇です。
時系列がバラバラですがペトラの様子は二回に分けて。

ワディムサのゲストハウス

いつもは自分がいいと思った宿泊先はちゃんと名前も書くようにしているんだけれど、もちろん安いし素敵だしすごくいいところなのだが、良くも悪くもセンシティブな内容にも触れるのでなんとなく具体的な名は伏せます。

ただ、おそらくこの辺を歩いてみて外観だけ見ても、近隣の(ホテルじゃなくて)ゲストハウスは家族経営でみんなこんな感じかと思う。

止まったゲストハウスですが、

予約サイト以上に、というか予想外にすてきなお部屋でした。こういった小規模なゲストハウスやB&Bはそもそも専門家じゃなくてオーナーが写真を撮って載せているケースが多く、おそらくここもそれで。だから評価がいい割にネットで見てときめかなくても、期待を上回って余りあるケースがよくあると思う。

もともと一人用の部屋がないのか、二人用の部屋が割り当てられました。

私が宿泊したときは他にフランス人(アフリカ系移民)の家族連れだけでした。こじんまりした造りで数組しか宿泊できない。

 

部屋は一階にありこのリビングというか共用部に面していて、ここがとにかく落ち着く。多分アラブの生活様式に依るものと思うが、座面が低い。ソファなんだけど、むしろ和式のように地べたに座るのに近いイメージ。

 

バスルーム。一階は3部屋なのだが、トイレは1つ。ここを自分とフランス人一家とオーナーが利用する。自分の部屋の隣に面しているのでトイレが近い自分としてはかなり助かる。

 

ワディムサで買ったものや、レストランの価格

人のブログによるととにかくペトラ遺跡内のレストランは鬼高いらしいので、まずは着いた日に、翌日ペトラ遺跡で食べようと思うものなど買う。

ここで買ったのだが、ちなみに自分のホステルはペトラ遺跡のビジターセンターから歩いて10分かからない位近くなのでかなり便利でした。もう少し歩けばほぼペトラ遺跡なのでミニマーケットもたくさんあり、品ぞろえなどどんな感じが覗いてみたけれど、日本で言うなら何に近いかというと、コンビニというよりも雑貨店。地元の人はみんなどこで買うんだか知らないけれど食べ物は日持ちするものばかり。あとはピタパンとバナナ。

日本やその他の国のスーパーのように酒類は販売されていない。

 

スーパーで買ったものたち。

これで、だいたい650円。

バナナとピタパンはタダ同然だったけど100%のジュースと缶コーヒーは日本より高かった。というか、日本以外で缶コーヒーという製品自体探すのがかなり難しい気がする。

 

ペトラ遺跡のビジターセンターの前にはレストランも多数。

値段展開もどの店もほぼ同じ≒高い

食べてないからどんなだかわからないけど、マンサフ(ラム肉で作られるヨルダンの国民食。 肉を乾燥ヨーグルトで煮込み、平べったい皿に炊いた米とナッツ類を盛り付けた上に、この肉を置いて上から煮汁を掛ける。 ヨルダンでは日常のみならず結婚式や出産、来客のおもてなし、クリスマスなど特別な行事の時にも食べる。)、これが12JOD(≒2400円、1≒200円で換算)とか、パスタ 1800円、ビーフバーガー1000円とか。

ディナーならまあ適正価格かと思うが、ランチならそこまで出したくないかな😓

 

ワディムサで食べたものなど


一日目はホステルで夕食。

食べたものはだいたいワディラムで食べたのと同じ内容なのだが、こちらのほうが断然美味しかった。ワディラムはなんていうか大雑把というか素朴な感じ、こちらはここのオーナー夫人がおそらく作っているので、ちゃんと繊細な家庭料理の味だった。

金額は忘れたけれど高くも安くもなかった、妥当な値段みたいな。

 

2日目の朝「今日の晩ごはんは?」と聞かれたが、さすがに何日も何日も同じものを食べるのはためらわれたし、ペトラ遺跡を歩き回ってどうしてもビールが飲みたい気分なので、高いのは承知の上でビジターセンター付近まで降りていってお酒が飲めるお店を探す。

 

ペトラパレスホテルの中のレストランバー、Petra Tavern

雰囲気はかなり良い。隣国で紛争が起こっているためか観光客は少なく、週末なんだけれど自分以外二組しか客はいなかった。

しかし、デリバリーなのかなんなのか、よその宿泊施設のスタッフと思しき中東の人が酒を買いに来ていた。

 

ビールとハンバーガーで日本円で大体2800円とか。

日本人には高い、、、とはいえこの辺は観光地の近くじゃなければそもそも酒は提供していないようなので、しょうがない。

メニューはこんな感じ。

 

夜のワディムサの町。

自分が滞在したのは土曜日曜だけなので、月・水・木だけ開催されるペトラバイナイトはなし。ただ、やってても行けないくらい疲れ果てている。

 

あくる朝、やはりビジターセンター近くで食べた昼飯。

これで1200円くらい。ギリシャ風サラダとトルコ風コーヒー。以前バルカン半島に行って味を占めた美味しいフェタチーズを期待したのだが、コクがなくただしょっぱい味だった。トルココーヒーも謎の味。コーヒーはデミタスカップなので比較すると実はサラダもかなりすくない量なのです

 

地元の人と接する、ホテルでは得がたい貴重な体験

ここペトラ遺跡のあるワディムーサではゲストハウスに投宿したのだが、ここへ泊まったのが意外と正解だった。

この世界一周では、本来の旅行以外にトランジット(敢えて選んでもいるのだが)で中東の国へ来ることが多かった。2024年で訪れたのが、

カタール ヨルダン オマーン サウジ

の4カ国。ほかにイスラム圏としてマレーシアも行ったのたが、イスラム圏と一口に言ってもちょっとずつ様子が違っていた。もちろん宗教上の理由からだが、中東の国々だけ比較しても、客観的に感じた自由度というか寛容度が国によってちょっとずつ違っていたし、いわずもがなの女性の権利についてはどうも国によって差はあれどかなり低くて、どう考えても我々とはかなり相違があるんだなというのが一番思ったこと。

まぁこれらの国に行ってつらつらそのようなことに思いめぐらすきっかけとなったのがここでの体験なのだが(ここ以外にサウジのリヤドでも旅行者だけでなくそこで暮らす一般人と接する機会がままあって、テレビやネットじゃわからないリアルな姿が垣間見えたので良かったのだがその話は後程)。

ここワディムサでは一般的なホテルでもなく、場所と値段と付帯設備と写真と口コミからこのゲストハウスを選んでいる。

このワディムーサのゲストハウスは、家族経営で、(というか、父親の家業に子供が駆り出されるという感じ)掃除や荷物の受け渡しのようなことをティーンネイジャーの娘さんが、学校が終わったら手伝っているのだが、この娘さんがこちらから話しかけても(簡単な挨拶程度でも)、なぜかこちらを避けるよそよそしい態度で、何か聞いても必ず「英語はわからないので、、、」と、言い淀む。表情も暗い。"なんか暗い感じの子だな、こうして毎日外国人と接しているのに英語が分からないなんてほんとかな?"と思っていたのだが、後々オーナーと雑談しててなんとなく謎が解けた気がした。

 その時の会話

自分「お子さんは何人?」

オーナー「娘が三人と一番下は息子。」⇒たしか娘は手伝いに駆り出されているハイティーン2人と中学生くらいの三人で、息子は小学校低学年。

自分「将来が楽しみですね、学校を卒業したらどうするんですか?」

オーナー「結婚します。」

自分「卒業してすぐですか?働かないんですか?」

オーナー「もちろん」

自分「誰と結婚するんですか?」

オーナー「もちろん自分が決めた相手と」

自分「、、、💧」

この現代にすごい家父長制というか、オーナーはもちろんそれが当然であるという様子だしイスラム教ってそんなもんなのだろうが、、自分が見込んだ裕福な男性と結婚するのが娘の最高の幸せだなどということもいっていた気がする。

う~ん、、、父的にはそれでいいかもしれないけれど、娘さんはどうなんだろう?もし自分が娘さんだとしたら、

こうやって毎日家業の手伝いで否が応でも外国人と接して、まったく外国人と接する機会のない若い女の子とは違った考え方するんじゃないのだろうか?とか、

テレビしか情報がない昔ならいざ知らず、外国人の自由な生活を見て憧れを抱いたりしないのだろうか?など。

本当に大昔ならいざ知らず、ネットでなんでも知ることができる現代社会で内心は自分の境遇に絶望しているのではないのだろうか??などなど

察するに娘さんはあんまり幸せじゃないのかな?と思ってしまいました。