7月末の世界選手権が終わった段階で、仮にもし今すぐ東京オリンピックが開催されるとしたら、優勝は桃田(この大会の勝者)とタイツーイン(ランキング一位の台湾の選手。この大会では準々決勝で敗退していますが)だろうなぁと思っていたんですが、個人的にその考えは今も全く変わりません。
引き続きジャパンオープンの勝負の行方など占いたいと思います。(と言ってもMS,WSのみですが、、、)
今週バドミントンの国際大会が東京で開催されます。大会の位置づけやツアーについての詳細はこちら
男子シングルスの展望
男子の優勝最右翼はやはり桃田賢斗と言えるでしょう。
画像はスポニチannexより引用
去年の全日本で準決勝敗退したにもかかわらず、協会推薦でA代表に返り咲いた桃田ですが、その後の快進撃は想像を超えています。確かにB級大会ではありますが、昨年後半勝ち星をコツコツと重ねての評価ですが、まさかAになっていきなりほとんど勝ち続けるとは!!と驚きを禁じえません。
以下が彼の驚異的な軌跡です。
去年の7月は300位をやっと超える位だったのに。
というか、、、、桃田が強いのはもちろんなんですが、他の選手の力が相対的に落ちている気がするんです、男子の場合。
4年前の今頃は、林丹とリーチョンウェイという二大巨頭がいて、まだまだ桃田は若手の部類。そんななかでのリオオリンピック。結局金メダルはチェンロン(中国)が取ったのですが、もし桃田があんなことになっていなかったら、絶対メダルの行方は変わっていたと思います。
なぜなら、他のトーナメントスポーツ同様ランキング上位者は散らされるので、組み合わせが前回とは全く違うものになっていただろうからです(=桃田含め他の上位者勢どんなことが起こっていたかわからないという意味)
しかしオリンピックまで二年を切った今、、、、二大巨頭は明らかにピークを過ぎているし、チェンロンは金メダルを取ってしまいモチベーション低下が否めません。ほかに有力選手となるとシーユーチー(中国、なかなかイケメンです。)かアクセルセン(デンマーク)、アジア大会で負けたギンティン(インドネシア)この辺が同年代でこれから競っていくことになるんでしょうが、どうも総合力で考えると今の桃田のが上なのかな?という気がします。ではなぜアジア大会でギンティンに負けたのかというと、やはりホームアドバンテージが大いに作用したということと思います。あのカンプノウのバルサのような状態ではなかなか勝つのは容易ではありません。
ということで、優勝は今だMSは日本人で優勝者がいないということを鑑みて、桃田がホームでもあるしガチで挑んでくるだろうから、最有力であると考えます。次に考えられるのはシーユーチー(ここの山から準決まで勝ち上がるのが一番楽そう)、次にアクセルセン✖ギンティンの勝者か。うん、やっぱり準々決勝が一番面白い。
予想だと
・アクセルセン✖ギンティン
・桃田✖常山(リンダンは大好きですがどうもパワーダウンは否めません)
・スリカンス✖誰か
・シーユーチー✖スジャルト
準々決勝はこうなるかな?
続いては女子の展望、戴資穎が二度目の栄冠なるか?
私のヒーロー(ヒロインじゃなく)山口茜が絶対優勝します!と言いたいところだが、
女子についていうなら、タイツーイン(女版桃田)がかなり有力な気がします。つまり穴がない。トータルパッケージということです。日本の朴監督もおっしゃっているように頭一つずば抜けた存在です。
どんだけすごいかというと、こんな感じです。
とんでもない勝率です。リオのころはランキング上位者の一人に過ぎなかったのですが、以降彼女の無双状態が続いています。
何がすごいかって、個人的にいつ見ても負ける気がしないんです(笑)あまりミスをしない、パワーもある、バックもフォア同様の力で打てる、もちろん配球も良いなど。“心技体”が揃っているってこのことかと思う位(腹筋6パックだしw)
先日のアジア大会も奥原選手と当たりましたが、これほどコテンパンにやられるのか?と思う位大差でタイツーが勝ちました。
ちゃんと相手が見えているし球足が早いから、簡単にこういうのを決めてきます。
ヘアピン(ネット際で軽く相手コートに落ちるようにギリギリに上げる、まさにヘアピンのような軌跡に打つこと)のヘアピン返しとか。こんなのやられたら手も足も出ないです。
彼女も長いツアーの中で休む時は休むんですが、今回はきっちり勝ちを狙ってくると思います。
シンドゥーだって負けちゃいない
次に勝ちそうなのがプサルラ・シンドゥー(インド)。
とにかく上背があります。179センチとか。山口選手と並ぶと大人と子供のような。打点は高いしパワーはあるし。まだちょっと粗さはありますが高さは最大の武器ですね。
我々バド好きの間では、彼女は“シルバーコレクター(破竹の勢いでランキング駆け上がったリオのときも準優勝)”として名高いわけですが、2位だって十分すごいと思うんです。ただ何故か優勝の前には誰かが立ちはだかるみたいな。
去年も世界選手権では奥原選手、SSFでは山口選手に決勝で負けています。このころはまだ日本選手の持ち前の粘りの展開だと、どうも気力も体力も持たなくて自滅するパターンだったのですが、今年になってからだいぶ対策練れてる感じで、配球も工夫してゲームを支配することが多くなっている気がします。
※おまけにこの美貌。実物はスタイル良くて美人でリアル“ドゥルガー神”かと。※
彼女が勝ってもおかしくないと思う理由は確率論っぽいですが、このジャパンオープン、因みに平成22~27年の6年間の間に限って言えばランキング上位者で優勝したことがあるのは、タイツー、山口、マリン、奥原だけ。という理由もあります。
奥原、山口含む他の有力選手たち
次あたりにマリン(スペイン)、山口、奥原、中国勢2人、インタノン(タイ)ですが、この辺は今回は紙一重な気がします。
カロリナ・マリン。ディフェンディングチャンピオンにしてリオの金メダリスト。パワーがハンパないし、サウスポーっていうのが強み
おなじみ、ノンちゃん。とにかく礼儀正しくて真面目。パワーはないけど、粘りとち密な配球と正確なショットが身上。
そして茜ちゃん。決してディスっているわけではないんです。ダイブがすごいんです。ジャンピングスマッシュもすごいんです。創造性あふれるプレーが身上。所謂ファンタジスタです。
私的、準々決勝予想
そんなわけで準々決勝の勝ち上がりを男子同様予想したいと思います。
・タイツーイン✖奥原
・シンドゥー✖HEBingjiao(中国)
・マリン✖インタノン
・チェンユーフェイ✖山口
って、、、ランキング上位者並べただけですが、他の組み合わせが全く思い浮かびません。うまく組み合わせもばらけているし、やっぱり金曜日の準々決勝が一番面白いし盛りだくさんです(笑)
最後に一言
と、つらつらと私見を述べましたが、なんとなくバドミントンが面白そうと思ってもらえれば幸いです。
それと優勝の予想ですが、桃田タイツー以外は正直みんな紙一重。
ランキング8位以内の選手は本当に誰が勝ってもおかしくないです。では明日からの大会をお楽しみに。長々お付き合いいただきありがとうございました<(_ _)>
※JSPORT見れない場合、時間差はありますがbwf(バドミントン協会)のyoutubeのサイトでネットで動画がアップされます。(放映権の関係でリアルタイムでは見れないようになっています)